一般的な屋根のリフォーム工事の選択肢としては
屋根塗装工事が一般的かと思います。
ですが、中には屋根材の劣化状況によって塗装工事が出来ない場合もあります。
出来ない場合というのは、塗装をしてもすぐに剥離をおこしてしまい
塗装工事が無駄になってしまうのでおススメ出来ない場合があるという事です。
塗装工事が出来ない場合というのはどういったものなのかご説明いたします。
塗装工事が出来ない場合
1、築30年以上で3回目の塗装
スレート屋根材には、塗装で寿命を延ばすことはできても
必ず材料自体の限界がきます。
塗装をすることにより材料が塗膜で保護されて、水の侵入を防ぐ事ぎ
長持ちはしますが、古くなると割れたり、何度も塗装をすると
新しい塗膜がのらずに、剥離が起きやすくなります。
塗装3回以上の屋根材や築30年以上の屋根では塗装ではなく
(ノーメンテナンスでは築20年目が時期となります。)
屋根リフォーム(カバー、葺き替え)がおススメです。
2、旧クボタのノンアスベスト屋根材
昔の化粧スレートには、アスベストが含まれていました。
アスベストが含まれていたほうが、丈夫で長持ちしますが、
アスベスト含有の材料は禁止され、使用できなくなりました。
そのため、アスベストが含まれていない材料が生産され始めましたが
当初は、技術が乏しくアスベストが含まれない化粧スレート材は
欠陥品が多く出回ってしまい、築10年をすぎてくると
表面がボロボロと剥がれはじめて、割れたり欠けて
雨漏りの原因になってしまう事が多発しました。
その屋根材が使用されていたら要注意です。
塗装をしてもすぐに剥離を起こして、10年持たない可能性が高いです。
もし屋根の点検を行って、旧クボタの材料、同じような現象が起きていたら
屋根リフォーム(カバー、葺き替え)をおススメ致します。
屋根材の判断はプロが見ればわかります。
3、雨漏りしている場合
よく、雨漏りしているお宅で塗装工事をすれば防水効果があり
雨漏りが止まるというお考えの方が多いです。
ですが、その考えは間違いで塗装しても雨漏りは止まりません。
もちろん原因によりますが、ほとんどの場合は
どこかに隙間が生じて、防水シートの劣化により雨漏りを起こしているため
塗装では、隙間を埋めきれません。
逆に、雨漏りが悪化することもあります。
もし、雨漏りで屋根塗装をお考えであれば、
間違いなく屋根リフォーム(カバー、葺き替え)をおススメします。
まとめ
屋根塗装工事は、屋根材が劣化するスピードを和らげてくれる役目を持って
いますが、悪くなった屋根材、古くなった屋根材、雨漏りした屋根材には
塗装では間に合いません。
塗装工事では安くて、お手軽ですが、限界があります。
悪くなった屋根材には、屋根リフォーム(カバー、葺き替え)という選択肢
を選んでいく事がお家を長持ちさせる秘訣となります。